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「キックス」と聞いて、軽自動車を思い浮かべる方もいれば、e-POWERのSUVを思い浮かべる方もいますよね。実は、日産 キックスの名前で国内で売られた車は3種類あるんです。
結論から言うと、昔の軽のキックスがPA0型(H59A)、先代のコンパクトSUVがP15型、2026年6月に出た新型がP16型です。同じ名前でも中身はまったく別の車です。
この記事を読めば、年式と型式から自分の車や気になる中古車がどの世代かがすぐに分かります。
キックスの歴代モデルを一覧で見る
まずは、国内で「キックス」として売られた3つのモデルを並べてみます。
| 世代 | 型式 | 国内での販売期間 | 車の種類 | パワートレイン | 生産 |
|---|---|---|---|---|---|
| 軽のキックス | PA0型(H59A) | 2008年10月〜2012年8月 | 軽自動車のSUV | ガソリンエンジン | 三菱パジェロミニのOEM |
| 先代(旧型) | P15型 | 2020年6月〜2026年6月16日 | コンパクトSUV | e-POWER(発電用1.2L HR12DE) | タイ |
| 現行(新型) | P16型 | 2026年6月18日〜 | コンパクトSUV | 第3世代e-POWER(発電用1.4L HR14DDe) | 追浜工場(日本) |
出典: 日産公式サイト・ニュースリリース、自動車メディアの歴代情報。
- 2012年までの「キックス」は軽自動車(三菱パジェロミニのOEM)
- 2020年から2026年6月までは旧型P15(タイ生産)
- 2026年6月18日からは新型P16(追浜工場生産)
- P15とP16はどちらもe-POWER専用で、ガソリンだけで走るモデルは無い
『昔のキックスと今のキックスって関係あるの?』と思う方も多いはずです。
名前は同じですが、軽とコンパクトSUVでは大きさも成り立ちも別物と考えてください。

昔のキックスは軽自動車だった(PA0型・H59A)
最初のキックスは、2008年10月30日に出た軽自動車のSUVです。三菱のパジェロミニを日産ブランドで売るOEM車でした。
2012年8月まで販売され、その後は8年ほど「キックス」の名前は国内のラインナップから消えます。
『キックス 昔』『日産 キックス 昔の』と調べている方が知りたいのは、たいていこの軽のキックスのことなんです。
| 項目 | 軽のキックス |
|---|---|
| 型式 | PA0型(H59A) |
| 販売期間 | 2008年10月30日〜2012年8月 |
| 区分 | 軽自動車 |
| 中身 | 三菱パジェロミニのOEM |
| 燃料 | ガソリン |
いま中古で探すと、どれも10年以上前の車になります。部品の手配や状態の見極めは、年式なりに慎重に見ておきましょう。
中身や中古の選び方は昔の日産キックスは軽自動車だったで詳しく書いています。
先代P15型(2020年6月〜2026年6月)
今の「キックス」の形を作ったのが、2020年6月に出たP15型です。タイで生産され、日本へ輸入されていました。
最初からe-POWER専用で、発電用に1.2LのHR12DEエンジンを積んでいました。ガソリンエンジンで発電し、モーターで走る仕組みです。
P15の主な変化
P15は6年の間に何度か手が入っています。年式で中身が違うので、中古を見る時の目安にしてください。
| 時期 | 主な変更 |
|---|---|
| 2020年6月 | 発売(2WDのみ・e-POWER) |
| 2022年7月19日 | マイナーチェンジ。第2世代e-POWER(フロントモーター100kW/280N・m)、4WD「X FOUR」を追加 |
| 2024年6月20日 | 一部仕様変更。インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)を全車標準、特別仕様車「90th Anniversary」 |
| 2026年6月16日 | 国内販売終了 |
2022年7月のマイナーチェンジ後のWLTC燃費は、2WDが23.0km/L、4WDが19.2km/Lです。発売当初の2020年モデルの燃費や出力は、この記事では数字を出していません。
『令和3年式のキックスはどっち?』という疑問もよく見かけます。
令和3年は2021年なので、P15型の前期(2022年7月のマイナーチェンジ前)にあたります。この時期は2WDだけです。
- 2020年6月〜2022年7月前は「前期」。2WDのみ
- 2022年7月以降は「後期」。4WDのX FOURが選べる
- 2024年6月以降はアラウンドビューモニターが全車標準
- AUTECHはP15で設定されていたモデル
前期・後期・4WDの違いや中古での狙い目は旧型キックス(P15)を中古で買うならにまとめています。
新型P16型(2026年6月〜)
現行のキックスは、2026年6月17日に発表され、6月18日に発売されたP16型です。約6年ぶりのフルモデルチェンジで、北米では2024年3月に先に登場していました。
日本初の第3世代e-POWERを積み、発電用エンジンは1.4LのHR14DDeに大きくなりました。4WDはモーターを前後に置く「e-4ORCE」がキックスで初めて選べるようになっています。
| 項目 | 新型P16 |
|---|---|
| 型式 | 2WD 6AA-P16/e-4ORCE 6AA-SNP16 |
| 発売 | 2026年6月18日 |
| 生産 | 追浜工場(日本) |
| 発電用エンジン | 1.4L HR14DDe |
| WLTC燃費 | X系2WD 25.7km/L/G e-4ORCE 20.1km/L |
| 価格 | 2,999,700円〜4,248,200円 |
出典: 日産公式 主要諸元表・価格(2026年6月発売時の全国希望小売価格・消費税込)。
『型式 P16で検索すると、SNP16も出てくる』という方もいますよね。SNP16はe-4ORCE(4WD)の型式なので、同じP16世代です。
2026年12月23日には、カスタムモデルのROCK CREEK(NMC扱いの持込み登録車)も発売予定です。P16のAUTECHやNISMOは、2026年10月時点では日本で発表されていません。
新型の変更点と評価は新型キックス(P16)の特徴と評価で詳しく見られます。
P16のグレードと価格
P16のグレードは、X シンプルパッケージ・X・X+・Gの4つです。それぞれに2WDとe-4ORCEがあり、全部で8タイプになります。
| グレード | 2WD | e-4ORCE |
|---|---|---|
| X シンプルパッケージ | 2,999,700円 | 3,349,500円 |
| X | 3,259,300円 | 3,599,200円 |
| X+ | 3,549,700円 | 3,899,500円 |
| G | 3,898,400円 | 4,248,200円 |
出典: 2026年6月発売時の全国希望小売価格(消費税込)・日産公式サイト。
同じグレードなら、e-4ORCEは2WDより約35万円高くなります。全グレードの価格はキックスの新車価格一覧でも確かめられます。
P15とP16の違いを数字で比べる
同じコンパクトSUVのキックスでも、P15とP16では大きさとパワートレインがはっきり違います。
| 項目 | P15(2022年7月以降) | P16(現行) |
|---|---|---|
| 生産 | タイ | 追浜工場 |
| 発電用エンジン | 1.2L HR12DE | 1.4L HR14DDe |
| e-POWER | 第2世代 | 第3世代 |
| フロントモーター | 100kW/280N・m | 105kW(143PS)/315N・m |
| 全幅 | 1,760mm | 1,800mm |
| 4WD | X FOUR(e-POWER 4WD) | e-4ORCE |
| WLTC燃費(2WD) | 23.0km/L | 25.7km/L(X系) |
| WLTC燃費(4WD) | 19.2km/L | 21.5km/L(X系) |
出典: 日産公式サイト・ニュースリリース。P16は2026年6月時点の主要諸元表。
全幅が1,800mmになったので、P16は3ナンバーです。燃費は、エンジンが大きくなったのに、2WD・4WDとも良くなっています。
P15の価格(参考)は、2022年7月時点で2WD 2,798,400〜3,018,400円、2024年6月時点でX 3,083,300円でした。P16は2,999,700円〜です。旧型の価格を今の新車価格として見ないよう気をつけてください。

自分のキックスの型式と年式を確かめる方法
『中古車の広告に「キックス」としか書いてない…』ということもありますよね。そんな時は型式と初度登録年月を見るのが一番早いです。
- 車検証の「型式」欄を見る(P16なら6AA-P16か6AA-SNP16)
- 同じく「初度登録年月」を見る
- 軽自動車の黄色ナンバーならPA0型の軽のキックス
- P15なら、2022年7月より前か後かで前期・後期を分ける
- 中古車の広告なら、販売店に型式を聞いてみる
前期・後期は、年式だけでなく見た目でもある程度分かります。ただ、確実なのは車検証です。
部品やタイヤを買う時も、型式で選ぶのが基本です。タイヤの違いはキックスのタイヤサイズで紹介しています。
中古で選ぶなら、どの世代が合う?
歴代を知った上で中古を探すなら、予算と使い方で世代を絞ると迷いにくくなります。
- 第2世代e-POWERで走りと燃費が良くなった
- 4WDのX FOURが選べる
- 新型より手ごろな価格帯で探しやすい
- 価格はさらに下がっている
- 2WDのみで4WDは選べない
- 初期の年式は走行距離と整備記録をよく見たい
新型P16は発売から間もないため、中古の台数はまだ多くありません。登録済み未使用車が出ることもありますが、新車との差額は時期で変わります。
軽のキックスは10年以上前の車です。「安い軽のSUVを探している」という目的なら候補になりますが、P15・P16とはまったく別の選び方になります。
中古車全体の選び方はキックスの中古車の選び方を、新車で買う場合の値引きの考え方はキックスの値引き相場と限界額を見てみてください。
よくある質問
キックスの歴代モデルは何代ありますか?
国内で「キックス」の名で売られたのは、軽のPA0型(H59A)、コンパクトSUVのP15型、新型のP16型の3つです。PA0型は三菱パジェロミニのOEMなので、P15・P16とは別系統の車です。
昔の日産キックスは軽自動車ですか?
はい。2008年10月から2012年8月まで売られたキックスは軽自動車で、三菱パジェロミニのOEM車です。
令和3年式のキックスはどの型ですか?
令和3年は2021年なので、P15型の前期(2022年7月のマイナーチェンジ前)です。駆動は2WDのみです。
新型キックスの型式は?
2WDが6AA-P16、e-4ORCE(4WD)が6AA-SNP16です。
先代(前型)のキックスはいつまで売られていましたか?
P15型は2026年6月16日で国内販売を終えました。今は中古でのみ買えます。
まとめ
- 軽のキックス(PA0型・H59A)は2008年10月〜2012年8月。パジェロミニのOEM
- 先代P15は2020年6月〜2026年6月16日。タイ生産・1.2L HR12DE
- 2022年7月にP15は後期型になり、4WDのX FOURを追加
- 新型P16は2026年6月18日発売。追浜工場・1.4L HR14DDe・e-4ORCE
- 世代は車検証の型式と初度登録年月で確かめるのが確実




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