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キャンプ場や道の駅で、キックスの中でひと晩過ごせたら楽しそうですよね。でも、コンパクトSUVで本当に寝られるのか不安な方も多いはずです。
結論から言うと、日産 キックス(現行P16型)は後席を倒し、段差をマットで埋めれば、1〜2人の車中泊ができる大きさです。ただし完全なフルフラットになるとは限らないので、寝る長さと段差は実車で測っておくのが安心です。
この記事を読めば、フラットにする手順と、そろえたい道具が分かります。
キックスで車中泊はできる?まず数字で見る
最初に、寝るスペースに関わる数字を見ておきます。出典は日産公式の主要諸元(2026年6月発売の現行P16型)です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 4,365mm |
| 全幅 | 1,800mm |
| 室内長 | 1,930mm |
| 室内幅 | 1,450mm |
| 室内高 | 1,230mm(パノラミックガラスルーフ装着車は1,195mm) |
| 後席 | 6:4分割可倒・リクライニング |
| 乗車定員 | 5名 |
ここで注意したいのが、室内長1,930mmは「寝られる長さ」ではないことです。室内長は前のダッシュボード近くから後席の背もたれまでの長さなので、荷室と後席を使った寝床の長さとは別の数字なんです。
キックスの車中泊は「後席を倒した荷室側で寝る」形が基本です。寝床の長さと段差は公式に数字が無いので、メジャーで測ってから道具をそろえましょう。
『身長170cm以上だと足が伸ばせないのでは』と心配になりますよね。助手席を前に出したり、背もたれを起こしたりすると、長さを稼げる場合があります。
車全体の大きさはキックスのサイズ一覧の記事でまとめています。

フルフラットにする手順
キックスには「フルフラットモード」のような専用の機能はありません。後席を倒し、前席を調整して、寝る面を作っていきます。
- 荷室の荷物をいったん全部出す
- 後席のヘッドレストを外すか、いちばん下まで下げる
- 後席の背もたれを6:4の両方とも前に倒す
- 前席をいちばん前まで出し、背もたれを起こす
- 倒した背もたれと荷室の床の段差や傾きを確かめる
- 段差のある所にクッションや収納ボックスを置いて埋める
- 上から車中泊用のマットを敷く
ここが大事なところです。倒した背もたれと荷室の床の間には、段差や傾きが残ることが多いんです。
例えば、こんな会話がよくあります。
「後ろを倒せばベッドみたいになると思ってた」
「ちょっと段差があるから、タオルを丸めて埋めると寝心地が全然違うよ」
寝る前に一度横になって、腰や肩が当たる所がないか確かめておきましょう。
前席を前に出しすぎて背もたれを倒すと、寝床とぶつかって平らになりません。前席は前に出したら背もたれを起こす、と覚えておくと迷いません。
寝られる長さと人数の目安
寝床の長さは、荷室の奥行きと倒した後席の背もたれを足した長さで決まります。この数字は公式資料に載っていないので、自分で測るのが確実です。
- バックドアの内側から倒した背もたれの先までの長さ
- 前席を前に出した時に、さらに伸ばせる長さ
- 左右のタイヤハウスの出っ張りの間の幅
- 倒した背もたれの上から天井までの高さ
室内幅は1,450mm(公式値)です。荷室側の幅は、タイヤハウスの出っ張りでもう少し狭くなります。
| 人数 | 寝やすさの目安 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 1人 | 荷物を片側に寄せても寝られる | 斜めに寝ると長さを稼げる |
| 2人 | 体の大きさ次第で寝られる | 荷物は前席に移す必要がある |
| 3人以上 | 寝床としては難しい | 前席で寝る人が出る |
『2人で寝たら荷物はどこに置くの?』という問題もありますよね。運転席と助手席を荷物置き場にし、すぐ使う物だけ手元に置く形が現実的です。
前席を倒して寝るのはどう?
『後ろを倒さずに、前席を倒して寝られないの?』と考える方もいますよね。前席のリクライニングで仮眠をとることはできますが、ひと晩しっかり眠るには体が伸ばしにくい姿勢になります。
例えば、高速道路のサービスエリアで1〜2時間休む程度なら、前席の仮眠でも十分です。朝まで眠るつもりなら、後席を倒した寝床を作る方が体は楽ですよ。
荷室そのものの広さや、後席の倒し方の使い分けはキックスの荷室の広さの記事で詳しく書いています。
車中泊マットの選び方
段差を埋めて快適に眠るには、マット選びがいちばん大事です。キックスのような段差の残る車では、厚みのあるマットが向いています。
| タイプ | 良いところ | 気になるところ |
|---|---|---|
| インフレーターマット | 厚みがあり段差を吸収しやすい | たたむとかさばる |
| ウレタンの折りたたみマット | 広げるだけで手早い | 薄いと段差を感じやすい |
| エアーマット | しまう時に小さくなる | 空気を入れる手間がかかる |
| 車種専用の車中泊マット | 荷室の形に合わせてある | 選べる商品が少ない |
厚みは、段差の高さより少し厚いものを選ぶと寝心地がよくなります。段差の高さは、メジャーで測っておきましょう。
- 背もたれと床の段差を感じにくい
- 床の冷たさが伝わりにくい
- 2人で寝ても沈み込みが気になりにくい
- 天井までの高さが減り、起き上がりにくい
- 普段は荷室に積みっぱなしにしにくい
- 収納袋に戻すのに手間がかかる
頭はどちら向きにする?
寝る向きは、頭を前席側にするのがおすすめです。倒した後席の背もたれ側は少し高くなりやすいので、枕の代わりになってくれます。
バックドア側に頭を向けると、足が前席側の低い所へ下がる形になり、むくみやすいと感じる方もいます。一度両方の向きで横になって、楽な方を選んでみてください。
パノラミックガラスルーフ付きの車は室内高が1,195mm(公式値)と、付いていない車より35mm低くなります。厚いマットを使う時は、起き上がった時に頭が当たらないか確かめておきましょう。
荷室の汚れ防止に敷くラゲッジマットや、窓の目隠しの選び方はキックスのサンシェード・フロアマットの記事でまとめています。
電源と寒さ・暑さ対策
車中泊で気になるのが、スマホの充電と、夜の寒さ・暑さですよね。キックスには車中泊で役立つ装備があります。
| 装備 | 内容 | 設定 |
|---|---|---|
| 100V AC電源 | 1500W・ラゲッジに1個 | グレードで標準またはオプション |
| USB電源ポート | TYPE-C 4個(前2・後2) | 日産公式 |
| DC12V電源ソケット | 1個 | 日産公式 |
| ホットプラスパッケージ | 前席ヒーター付シート・ステアリングヒーターなど | メーカーオプション |
出典は日産公式の主要装備一覧(現行P16型)です。100V電源が付いている車なら、電気毛布や小さな家電も使えます。
ただ、電源を使い続けると駆動用の電池が減ります。e-POWERは電池が減ると、発電用のエンジンが自動でかかる仕組みなんです。
- 夜中に発電用のエンジンがかかると、周りに音が伝わる
- 雪でマフラーがふさがると排気ガスが車内に入るおそれがある
- 車中泊が禁止されている場所ではエンジンや電源の使用を控える
『寝ている間にエンジンがかかったら迷惑かな』と気にする方もいるはずです。人の多い場所では、ポータブル電源と寝袋を中心にして、車の電源に頼りすぎないのが安心です。
夏の暑さはどうする?
夏の車中泊は、冬より難しいと言われることも多いんです。窓を閉め切ると車内に熱がこもり、夜でもなかなか涼しくなりません。
標高の高いキャンプ場を選ぶ、日陰に止める、USB-Cで動く小さな扇風機を使う、といった工夫を組み合わせてみてください。暑さで眠れない夜は、無理をせず宿泊施設に切り替える判断も大事ですよ。

電源の使い方はキックスの100Vコンセントの記事で詳しく紹介しています。
車中泊に向く場所と準備リスト
車中泊は、どこでしてもいいわけではありません。道の駅やサービスエリアは、仮眠はよくても宿泊目的の車中泊を断っている場所もあります。
RVパークやオートキャンプ場のように、車中泊ができると決まっている場所を選ぶと安心ですよ。
- 車中泊用マットと寝袋(季節に合った温度のもの)
- 全部の窓をふさげるシェード
- 段差を埋めるクッションやタオル
- 小さなLEDランタン
- ポータブル電源やモバイルバッテリー
- ゴミ袋と、結露をふくタオル
準備リストは、全部を一度にそろえなくても大丈夫です。最初はマットと寝袋とシェードの3つから始めて、足りないと感じた物を少しずつ足していくのが無駄のない方法です。
窓のシェードは、目隠しと断熱を一度にこなしてくれます。朝の日差しで早く目が覚めるのも防げるので、全部の窓分そろえておくと快適です。
ゴミは車内に置きっぱなしにすると、においの元になります。口をしばれる袋を2〜3枚用意して、燃えるゴミとそれ以外に分けておくと片付けが楽ですよ。
燃料タンクは45L(公式値)です。山の中のキャンプ場へ行く時は、近くのガソリンスタンドの場所と営業時間も確かめておきましょう。
朝の結露を減らすには
車中泊をすると、朝に窓がびっしょり濡れていることがあります。人の吐く息の水分が、冷えた窓で水滴になるからなんです。
窓を少しだけ開けて空気の通り道を作ると、結露は減らせます。虫が気になる季節は、窓に付ける網戸のような車中泊グッズを使う方もいます。
起きたらタオルで窓をふき、すぐに走り出せる視界にしてから出発しましょう。
雪の多い地域へ行くなら、e-4ORCEとホットプラスパッケージの組み合わせが心強い装備です。ただし大雪の夜はマフラー周りの雪をこまめに確かめる必要があるので、無理な日程は組まないようにしてください。
キックスで車中泊も楽しみたいと考えて購入を検討しているなら、装備を含めた予算も見ておきたいところです。値引きの目安や交渉の順番はキックスの値引き相場と交渉の順番で紹介しています。
よくある質問
キックスはフルフラットになりますか?
後席を6:4の両方とも倒すと荷室とつながりますが、段差や傾きが残る場合があります。クッションと厚めのマットで埋めると寝やすくなります。
キックスで大人2人は寝られますか?
体の大きさ次第で寝られます。荷物は運転席と助手席に移し、寝床の長さと幅を実車で測ってから計画するのが安心です。
室内長1,930mmなら身長190cmでも寝られますか?
室内長は寝床の長さとは別の数字です。寝られる長さは荷室と倒した背もたれで決まるので、メジャーで測って確かめてください。
車中泊中に電源を使っても大丈夫ですか?
100V電源付きの車なら使えますが、電池が減ると発電用のエンジンがかかります。周りの迷惑や排気ガスに気をつけ、ポータブル電源と併用するのがおすすめです。
マットは何cmくらいの厚さがいいですか?
段差の高さより少し厚いものが目安です。段差の高さを測ってから選ぶと失敗しにくくなります。
まとめ
- キックスは後席を倒し、段差を埋めれば1〜2人の車中泊ができる
- 室内長1,930mmは寝床の長さとは別。寝る長さは実車で測る
- 段差より少し厚いマットを選ぶと寝心地がよくなる
- 100V電源やUSB-Cは便利だが、電池が減るとエンジンがかかる
- 車中泊できる場所を選び、窓のシェードと寝袋をそろえる



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